以下は過去にベストと判断した予定であり、状況や参加者の関心を踏まえてより善いコンテンツにできると判断した場合には変更される可能性があります。参加者/講師のみなさまにおかれましては事前にご了承くださいますようお願い申し上げます。
DAY1st
第一回 「ASE×本質の力」
本質行動学は物事の本質を捉え、それに沿うことで望ましい状態を実現していく原理的-実践的学問になります。第一回では本質を捉える技術であり、思考法である本質観取のコツを西條が実践例とともに誰もが実践可能な形で伝授します。
第二回 「様々な観点からのアートの本質」
第一線で活躍するアーティストの人たちとの対話を通して、アートの本質とは何かを実際に明らかにしていき、本質を捉えることが、アートの実践にどのように生きるのか、役立つかを浮き彫りにしていきたいと思います。
DAY 2nd
第三回「ASE×ビジネス力」
人々に“価値”とみなされることによってはじめて、マネタイズも可能になり、持続可能性につながります。ビジネスとして成立させるため、それぞれの関心を社会に価値とみなされるコンテンツにまでどう高めるのか、そのポイント(本質)を明らかにしていき、参加者がそれぞれの立場にどう活かすかを考え、実践する契機とします。
第四回「ASE×プロデュース力」
人生100年時代と言われ,副業も認められ、多様な生き方に開かれてきたこの時代において、自分の価値やタレントを明晰に自覚したうえで、成長深化し続けると同時に、社会の価値となるようプロデュースしていく力は、本質を輝かせ自由に生きる上でさらに重要性を増しています。ここではSNSの活用法も含めたその具体的なプロデュース力の高め方を考えます。アーティストやアスリートに限らず誰かを応援したい、プロデュースしたい方、あるいは自分自身をセルフプロデュースしていきたいという方は必見の回となります。
DAY 3rd
第五回 「アートを100倍楽しむ視点を獲得する」
幼い頃、あるいは学生時代、美術や創作が大好きだったけど、あるときを境に、という声は多くの人から聞かれます。「なかったこと」にした関心を思い出し、それを輝かせることは、自身の最も深い自己、いわば「魂」を喜ばせることに他なりません。今ここで、純粋な「子ども」としてのアートの楽しみ方、成熟した「大人」のアートの楽しみ方を視点として得ることで、その後の人生を豊かに充ち足りたものにしていく契機を提供します。
第六回「スポーツのいろいろな楽しみ方を知る」
学生の頃、競技としてのスポーツを志しており、スポーツが自分の人生だったという人はかなりの数に上ります。しかし、その実は身体を動かすことが好きだった、身体の内的感覚を調整することそのものに関心があるという人も少なくありません。さらには関心のあるスポーツを観戦することがたまらなくワクワクするという人はそれ以上にたくさんいます。この講義では、その道の達人たちから、競技、ゲーム、観戦、身体感覚といった様々な観点からのスポーツの楽しみ方を学びます。
DAY 4th
第七回「ASE×コミュニケーション力とチームの力」
現代社会においては、孤高のアーティストや個人競技のアスリートといえども、コミュニケーション力やチームの力を抜きに。持続的発展的に活躍することは困難です。特に社会に大きな価値をもたらしたいと考えたときに、個人の力だけではどうしても限界があり、それぞれの関心と得意な能力を組み合わせた実践、貢献しあう広義のチームプレーが不可欠になります。この回ではそれぞれの道を追究するアーティスト、アスリートの対話を通して、コミュニケーション力とチームの力の重要性と実践について考えます。
第八回「犠牲のマネジメントからよいマネジメントへ——ASEを通した実践から考える」
本質行動学では犠牲(誰かのライフの棄損)の上に成果を出す「犠牲に基づくマネジメント」から脱却し、すべてのステークホルダーの幸せを志向する「よいマネジメント」を追及しています。犠牲に基づくマネジメントは、その道を追究するアーティストやアスリート、マネジメントが特に陥りやすく、近年パワハラ/セクハラ、そして逃げ道がないがゆえに自殺に追い込まれるといった問題が顕在化しています。
DAY 5th
第九回「成功するためのASEから幸せに生きるためのASEへ」
これまでの社会は成功することが最上位の価値とみなす傾向があり、ややもすれば成功するためには自他の幸せをも犠牲にすることも珍しくありませんでした。ところが、本当は幸せになるために成功があるのであって逆ではないのですが、成功すればするほどよいという信念が不幸せな人を生むという不条理を生み出している側面がありいます。アート、スポーツ、エンテーテインメントは幸せなライフを実現するためにあるという、失念しがちな本質を体現していくにはどうすればよいか、講師のみなさんとともに考えていきます。
第十回「ASEの“すでに起きた未来”」
本質行動学の祖ドラッカーは、未来は予測できないが、“すでに起きた未来”から予測することはできるとしました。実際、人間社会をひとつの生態として観察することで社会生態学者を名乗ったドラッカーが“すでに起きた未来”を踏まえて指摘した多くの予測は、数十年の時を経て実現しています。この回ではASEの“すでに起きた未来”から、これからのASE分野や社会はどのようになっていくのか、どのようなビジネスが展開されていくのかを考えていくことを通して、それぞれの分野の「すれに起きた未来」から先を予測する物の見方を獲得します。
DAY 6th
第十一回 「エンタメを楽しみ尽くす “善いオタク”のススメ」
哲学者のバタイユは、人々も思想も有用性、つまり何かのための労働、何かのための手段に方よりがちですが、人生にはそのときを楽しむことそれ自体を享受することも大事であるとして、それを「至高性」と呼びました。エンターテイメントとは、まさに何のためでもなく、のびやかに人生を楽しむことそれ自体を指しています。
第十二回「オタクとファンのWIN-WIN経済圏をどう創出するか」
「オタク」という言葉は「漫画」や「寿司」とともに、日本文明が生み出した固有の文化として、世界的に広まっています。またジャニーズや秋元康という天才が創出したファンビジネスにも、それぞれのエネルギーを交換し応援しあうことでWIN-WINの関係において経済を廻す幸せな経済のヒントが詰まっています。ここではその道を分析してきた専門家の話をもとに、「オタク」と「ファン」という二つのコンセプトの異同を軸として、それぞれがもたらす意味と価値を探求します。
DAY 7th
第十三回、第十四回「余白」
EMSでは「予定調和よりライブとご縁の妙を」をコンセプトの一つとして掲げています。人間が頭で考え予定したことは、すべてその過去の状況で考えたものであり、進行した先の未来における最善にはなりえないためです。ここではあえて予定を組まず、余白を残しておくことで、本コースの流れのなかから、ぜひこの人の話を聞きたい、このテーマを深めたいというものが出てくると思うので、そうした機会を入れる余地を残しておきたいと思います。
DAY 8th
第十五回、第十六回「ASEコースを実践に活かす/未来のエースを発掘する」
EMSの学びは、各回の授業後にリフレクション(レポート)を書き、チームや全体でシェアし学びを深め合うことができる構成になっています。そこで最終回は、本質行動学の観点から特に優れたASEコースを実践に活かしたリフレクション(レポート)を書いた参加者に講師として登壇して収録に臨んでいただきます。リフレクションを事前に読んできてもらい、そうした登壇者同士の対話から全体の学びをさらに深める形で進めていきます。